サンスタースパイ手帳

こういった技術は継承者がいてこそ永く続く「未来」がありますが、そうでないと
歴史の中に埋没してしまい「ああいう時代があったんだ」となってしまいます。
速記を若い世代の人たちに継承してもらうには色々と方法があると思います。
将棋界が小学生名人大会を催すのもその一環だと思います。今回のスパイ手帳に速記符
号表があったのには驚きですが、こういう遊びごころがあるからこそ小学生が注目して
くれます。さしずめ現代でしたらゲームです。ゲームの中に速記を取り入れる面白い
ソフトができればそのキッカケになるのではないでしょうか。

日本には「職人の技」と言われる技術が数多く存在します。
例えば、卓球の球。100パーセントに近い真円でなければならず、直径が40ミリ、
重さ2.7グラムと規定されています。世界大会やロンドン五輪で使用されていたのは
日本の球です。負荷300キロにも耐えられる日本人が製造した球は、一個製造するのに
5カ月から半年かかるそうです。

昭和40年代に小学生の間で人気があったスパイ手帳です。
平たく言えばスパイごっこの遊びをするためのアイテムですが、なかなか本格的です。
手帳・団員証・メモ帳・シールそしてなんと!「速記符号表」が収納されています。
右の画像の左下にあるクリーム色のカードに速記符号が印刷されています。
仲間内で連絡など意思の疎通をするため、また他人に悟られないように速記文字を
メモ帳に書いて仲間に渡したと想像できます。

速記符号表